資料と設計の記録

参考資料と判定方法

気血水の症状概念と問診研究を参考に、少ない質問で最近の調子を整理するツールを作りました。論文で確認されたことと、今回の独自設計を分けて記録しています。

資料の確認日:2026年10月30日 / 質問・設計の版:2026-10-30.1

診断ではなく、体調の記録です。

このツールの14〜18問の短縮・分岐方式は、医学的な妥当性が未検証です。本来の弁証は問診だけでなく、舌・脈・お腹などの診察を含みます。ここでの点数を根拠に病気・体質・免疫力を確定したり、漢方薬を選んだりしないでください。

質問を増やしすぎないために

  1. 基本14問で全体を確認。6方向に2問ずつ、冷えとほてりに1問ずつ尋ねます。初めから一つのタイプへ絞りません。
  2. 手がかりのあった方向だけ、最大4問を追加。基本の2問で「ときどき」以上の回答が一つでもあれば追加候補にします。候補の方向へ一つずつ尋ね、1問目にもサインがある方向だけ2問目を候補にします。
  3. 追加質問は偏りを抑えて選択。同じ方向へ2問目を尋ねる前に、他の候補にも1問目を尋ねます。同順位なら基本質問の該当数、頻度の合計、固定順で決めます。診断性能や情報利得が検証された選び方ではありません。
  4. 14〜18問で終了。候補がなくなれば途中で追加を終えます。基本がすべて「ほとんどない」か「わからない」なら追加せず14問で終了します。
  5. 回答の修正時は、その先を再計算。過去の質問から答え直すと、後の回答を取り消し、追加の出題も選び直します。

この分岐・上限は今回のツール独自の設計です。参照した研究が、この出題方式や精度を保証するものではありません。

点数と「未確認の幅」

研究ごとに質問項目、配点、対象者、診察の扱いが異なります。そのため、本ツールでは原版の配点や診断閾値を使わず、独自の整理として表示します。

独自目安点の計算方法
回答ほとんどない=0、ときどき=1、よく=2、いつも=3点。
各方向4項目で最大12点。確認できた点数の合計から、未確認項目がすべて3点だった場合までを幅で表示。
未確認未出題・わからない・答えないを0点とみなさず、1項目ごとに0〜3点の可能性として残す。
計算例2項目が各2点、2項目が未確認なら、4〜10 / 12点。斜線は残る6点の幅。
表示の意味診断確率、病気の重症度、信頼区間ではありません。出題が違うため、方向同士や人同士を点数で順位付けすることはできません。

「複数の手がかり」は2項目以上に「ときどき」以上の回答、「一つの手がかり」は1項目、「今回の回答では目立たず」は確認した項目がすべて0点だったことを示します。確認できた項目が2未満なら「情報が少ない」を優先します。「目立たず」は病態や病気の除外を意味しません。

寒熱を一本の反対軸にせず、冷えとほてりは別に記録します。疲れやすさは1問の回答を表示し、虚実や免疫力の強弱には置き換えません。

どこまで確認できたか

参照した7資料

旧版の参考書

好きになる漢方医学

喜多敏明(2013)
講談社・ISBN 9784061541702

利用者から旧版の参照書籍として申告。旧版の虚実・寒熱という着眼点の来歴として記録。旧版の独自配点を本書の正式な尺度とはみなしません。

確認範囲:出版社の書誌・目次を確認。本文は未確認。

https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000148467 ↗(新しいタブ)
原著

瘀血証の症候解析と診断基準の提唱

寺沢捷年・篠田裕之・今田屋章ほか(1983)
日本東洋医学雑誌 34(1):1–17

瘀血の診断基準が診察所見を含むことを確認。原版の閾値をこの短縮チェックには転用していません。

確認範囲:全文PDFを取得。p.14–16・表14/15を確認。

https://doi.org/10.3937/kampomed.34.1 ↗(新しいタブ)
臨床報告

更年期障害に対して駆瘀血剤に抑肝散加陳皮半夏を併用し有効だった10症例

中村祐子・奥田博之・後藤由佳・勅使川原早苗(2019)
日本東洋医学雑誌 70(4):344–354

気虚・気鬱・気逆・血虚・瘀血・水毒の自覚症状と、診察所見を省く限界を参照。症例報告を本ツールの精度の根拠にはしていません。

確認範囲:全文PDFを取得。p.347–348 表5/6をPDF画像でも確認。p.351–352を確認。

https://doi.org/10.3937/kampomed.70.344 ↗(新しいタブ)
問診の開発研究

漢方医学の卒前教育に活用できる気血津液体質チェックアンケートの開発と妥当性の検討

有田龍太郎・神谷哲治・金子聡一郎ほか(2024)
日本東洋医学雑誌 75(2):152–167

項目を絞る研究と症状概念を参照。気逆に代わり陰虚を含む別の6分類です。対象は医学生で、研究の精度やオッズ比をこのツールには流用していません。

確認範囲:全文PDFを取得。p.161 表5をPDF画像でも確認。p.163 表6・p.165の限界を確認。

https://doi.org/10.3937/kampomed.75.152 ↗(新しいタブ)
自覚症状の調査

気血水スコアを用いた大学生の冷え症に関連する因子の検討

尾崎岩太・野口光代・右田巳賀ほか(2020)
日本東洋医学雑誌 71(1):1–7

最近1か月の自覚症状を段階回答する形式、冷えの観点を参照。若年大学生118名の研究であり、因果関係や一般成人での診断性能は示しません。

確認範囲:全文PDFを取得。p.2 方法・p.3 表1・p.6の限界を確認。

https://doi.org/10.3937/kampomed.71.1 ↗(新しいタブ)
ブラウザ問診

患者中心の自動問診システムを目指した課題抽出とその解決

有田龍太郎・吉野鉄大・堀場裕子ほか(2018)
日本東洋医学雑誌 69(1):82–90

質問の整理と、1つの症状を1タッチで答える形式を参照。今回の14〜18問という分岐方式を検証した論文ではありません。

確認範囲:全文PDFを取得。p.87–88を確認。有田2024の文献21から追跡。

https://doi.org/10.3937/kampomed.69.82 ↗(新しいタブ)
別尺度・抄録のみ

Development of a questionnaire for the diagnosis of Qi stagnation

Okitsu R, Iwasaki K, Monma Y, et al.(2012)
Complementary Therapies in Medicine 20(4):207–217

気滞に独立した23項目の質問票研究があることを確認。尺度も質問数も異なるため、項目の再現や精度の転用はしていません。

確認範囲:PubMed抄録を確認。論文全文は未確認。

https://doi.org/10.1016/j.ctim.2011.12.005 ↗(新しいタブ)

質問と出典の対応

質問文は、この画面に合わせて言い換えています。論文の質問票そのものを再現したものではありません。症状概念の出典を以下に示します。

確認すること出題参照箇所
普段の活動で疲れやすい基本中村祐子 2019、有田龍太郎 2024
2019 表5・2024 表5a
冷えが気になる基本尾崎岩太 2020、喜多敏明 2013
2020 表1・旧版Q9/Q10
気分が重く晴れにくい基本中村祐子 2019
表5 気鬱
急にのぼせる感じ基本中村祐子 2019
表5 気逆
肌の乾燥・かさつき基本中村祐子 2019、有田龍太郎 2024
2019 表6・2024 表5b
肩・首のこり基本有田龍太郎 2024
表5e
顔・手足のむくみ基本中村祐子 2019、有田龍太郎 2024
2019 表6・2024 表5f
気力が出にくい基本中村祐子 2019、有田龍太郎 2024
2019 表5・2024 表5a
ほてり・熱がこもる感じ基本喜多敏明 2013、有田龍太郎 2024
旧版Q10・2024 表1
喉のつかえ感基本中村祐子 2019
表5 気鬱
安静時にも動悸が気になる基本中村祐子 2019
表5 気逆
目が疲れやすい基本中村祐子 2019、有田龍太郎 2024
2019 表6・2024 表5b
あざができやすい基本中村祐子 2019
表6 瘀血
体が重だるい基本中村祐子 2019、有田龍太郎 2024
2019 表6・2024 表5f
食欲がわきにくい条件付き追加中村祐子 2019
表5 気虚
日中の眠気条件付き追加中村祐子 2019
表5 気虚
お腹の張り条件付き追加中村祐子 2019、有田龍太郎 2024
2019 表5・2024 表5d
げっぷが出やすい条件付き追加中村祐子 2019、有田龍太郎 2024
2019 表5・2024 表5d
驚きやすい条件付き追加中村祐子 2019
表5 気逆
そわそわ・焦り条件付き追加中村祐子 2019
表5 気逆
足がつる条件付き追加中村祐子 2019、有田龍太郎 2024
2019 表6・2024 表5b
爪が割れ・欠けやすい条件付き追加中村祐子 2019
表6 血虚
同じ場所に繰り返す痛み条件付き追加有田龍太郎 2024
表1 項目22
肌が荒れやすい条件付き追加中村祐子 2019
表6 瘀血
頭が重い条件付き追加中村祐子 2019、尾崎岩太 2020
2019 表6・2020 表1
胃もたれ条件付き追加有田龍太郎 2024
表5f

回答の取り扱い

質問への回答は、このブラウザ内で計算します。解析サービスや外部APIへの回答の送信は行いません。通常は画面を閉じると消えます。「この端末に回答を保存する」を自分でオンにした場合のみ、ブラウザのlocalStorageへ保存します。共用端末ではオフのままお使いください。

保存をオフにするか、「回答を消して終了」で、このツールが保存した回答を削除します。自分でダウンロードした相談メモや印刷物は別途残ります。端末保存の容量制限・ブラウザ設定により保存できない場合は、画面でお知らせします。参考資料の外部リンクを開く場合は、リンク先のサイトへ移動します。